令和7年度 人権を学ぶフィールドワークを行いました最終更新日:2026年03月02日
1 人吉海軍航空基地資料館を訪ねて
人権啓発の新たな取り組みとして、人権を学ぶ現地学習会(フィールドワーク)を始めました。第1回目は戦後80年を迎えた節目の年にあわせ、県内の戦争遺跡を訪ねる企画を立て、令和8年1月23日に10名で訪れました。球磨郡錦町にある人吉海軍航空基地資料館(通称ひみつ基地ミュージアム)です。
解説ガイドさんの詳しい話から分かったことですが、戦後70年間、地元の人たちは防空壕の跡ぐらいにしか考えていなかったそうです。それが、アメリカが公開した当時の文書をたまたま地元郷土史家の方が読まれて「これは大変な戦争遺跡だった」と気づかれ、そこから資料館として整備、保存しようという動きが生まれたということでした。埋もれていた歴史がこのようにして私たちの目に触れることになったことに、不思議な感慨を抱きました。太平洋戦争末期に海軍が考え出した「神風特別攻撃隊」いわゆる「特攻」の訓練基地として活用しようとしていたようです。現在はそれと分からないような長い滑走路跡、そして、洞窟内に設けられた魚雷整備場、作戦室、無線室、兵舎跡などを見て回りました。実際に洞窟内に入ると、当時の空気感というか、兵士たちの暮らし、苦労や苦悩等の一端に触れたような気持ちになりました。

2 現地で感じたこと
戦争末期にアメリカ軍の攻撃を受けて、兵士9人、そして地元の人も大人2人、子ども2人が犠牲になったそうです。今では自然豊かな穏やかな風景にあふれた町ですが、こんな場所でも軍事施設があれば攻撃されるということは衝撃でした。戦争は問答無用で軍人だけではなく、民間の人たちも巻き込んでいくことを痛感しました。戦争がもたらすものは、勝ち負け関係なく不幸や悲劇しかないのだと思います。翻って最近の世界情勢を見る時、平和を維持することの困難さと重要性を考えずにはいられませんでした。

当時ここで整備していた魚雷の模型

外の兵舎壕では突貫工事を行った様子などが見られ、当時の作業が目に浮かぶような施設でした。
資料館には当時の軍服や手紙、ここにしか現存しないと言われている艦上攻撃機「流星」の風防などが展示されていました。決戦を控え、一身をなげうつ覚悟を綴った手紙は、故郷の父の健康を気遣って締めくくられていました。遠く離れた家族に、軍人の勇ましさを文章で見せることだけが唯一できる親孝行だったのではないでしょうか。
フィールドワークは今後も企画していきますので、多くのご参加をお待ちしています。
人権啓発の新たな取り組みとして、人権を学ぶ現地学習会(フィールドワーク)を始めました。第1回目は戦後80年を迎えた節目の年にあわせ、県内の戦争遺跡を訪ねる企画を立て、令和8年1月23日に10名で訪れました。球磨郡錦町にある人吉海軍航空基地資料館(通称ひみつ基地ミュージアム)です。
解説ガイドさんの詳しい話から分かったことですが、戦後70年間、地元の人たちは防空壕の跡ぐらいにしか考えていなかったそうです。それが、アメリカが公開した当時の文書をたまたま地元郷土史家の方が読まれて「これは大変な戦争遺跡だった」と気づかれ、そこから資料館として整備、保存しようという動きが生まれたということでした。埋もれていた歴史がこのようにして私たちの目に触れることになったことに、不思議な感慨を抱きました。太平洋戦争末期に海軍が考え出した「神風特別攻撃隊」いわゆる「特攻」の訓練基地として活用しようとしていたようです。現在はそれと分からないような長い滑走路跡、そして、洞窟内に設けられた魚雷整備場、作戦室、無線室、兵舎跡などを見て回りました。実際に洞窟内に入ると、当時の空気感というか、兵士たちの暮らし、苦労や苦悩等の一端に触れたような気持ちになりました。

2 現地で感じたこと
戦争末期にアメリカ軍の攻撃を受けて、兵士9人、そして地元の人も大人2人、子ども2人が犠牲になったそうです。今では自然豊かな穏やかな風景にあふれた町ですが、こんな場所でも軍事施設があれば攻撃されるということは衝撃でした。戦争は問答無用で軍人だけではなく、民間の人たちも巻き込んでいくことを痛感しました。戦争がもたらすものは、勝ち負け関係なく不幸や悲劇しかないのだと思います。翻って最近の世界情勢を見る時、平和を維持することの困難さと重要性を考えずにはいられませんでした。

当時ここで整備していた魚雷の模型

外の兵舎壕では突貫工事を行った様子などが見られ、当時の作業が目に浮かぶような施設でした。
資料館には当時の軍服や手紙、ここにしか現存しないと言われている艦上攻撃機「流星」の風防などが展示されていました。決戦を控え、一身をなげうつ覚悟を綴った手紙は、故郷の父の健康を気遣って締めくくられていました。遠く離れた家族に、軍人の勇ましさを文章で見せることだけが唯一できる親孝行だったのではないでしょうか。
フィールドワークは今後も企画していきますので、多くのご参加をお待ちしています。
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